離婚に必要な別居期間の長さ

どれくらい別居してれば,離婚が認められるか
判例の傾向を見てると,別居期間が若干短めになってますね。
「長期間同居した夫婦の場合の別居期間の長さについては,有責配偶者の場合を除けば,3~4年を基本原則とし,夫婦不和の類型的な事情に応じて,±1年程度が座標軸となる」(東京高判平成29年6月28日家庭法裁判14号70頁のコメント)。
この判決は同居期間10年,別居期間3年余で離婚認容したものです。
  *もっとも,夫が,家事育児の役割分担に無理解であり,対等なパートナーとしての専業主婦に対する心情への配慮がなかった事例。
 従前は,実務書では,3~4年では足りない(家月60巻5号17頁)が,5年続けば離婚を認めてもよい(基本コンメ親族108頁)などとされていました。