元勤務先の税理士法人から顧客情報を持ち出したとして、京都府警生活保安課は19日、不正競争防止法違反容疑などで、税理士の太田芳樹(39)=京都府長岡京市今里=と、アルバイトの上島晴香(33)=京都市下京区善長寺町=の両容疑者を逮捕した。容疑を認めている。 逮捕容疑は、共謀して令和2年6月下旬ごろ、勤務していた京都市中京区の税理士法人事務所で、顧客である2法人の財務・給与情報をハードディスクに複製し、不正に入手したなどとしている。 同課によると、同年6月末に2人は退職。太田容疑者は独立して税理士事務所を開業し、上島容疑者も同所に勤務している。2人は計11法人の情報を得たとみられ、同課は独立後の顧客獲得のために不正入手したとみて調べている。 同年10月、元勤務先の税理士法人で顧客離れが相次ぎ、同法人が内部調査を実施。パソコンの操作履歴を調べたところ、2人が情報を持ち出した形跡が見つかり、府警に相談していた。