EUの個人情報保護の新規制対応済みは3割以下
トレンドマイクロは2018年5月25日に施行となるEU一般データ保護規則
ヨーロッパ諸国にとって個人データは最も尊重されるべき基本的人権に含まれると考えられています。
ドイツは、かつての東ドイツで市民が徹底的に秘密警察に監視されたという経験から個人データがどう扱われるかについて、敏感です。
また、
フランスもいち早く個人データ保護の法律を整備し、監視にあたる当局に人員を厚く配置しています。
一般データ保護規則(GDPR・General Data Protection Regulation)が制定される前にも、EUには個人データの扱い方の方向性を示す指針はありました。
ただ、
20年以上前にまとめられたもので、規制も各国ごとに法制化されていたため、一律ではありませんでした。
このためEUは、EU域内で一律に法的な拘束力を持つ規則を整備しようとGDPRを制定しました。
EUが、GDPRを整備したのは、ソーシャルネットワークサービスなどの急速な普及で、企業が膨大な個人データを集め、そのデータが国境を越えてやりとりされるようになっているという事情もあります。