弁護士五右衛門・前夜飲酒と酒気帯び運転

弁護士五右衛門・前夜飲酒と酒気帯び運転

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飲酒運転、被告に無罪 故意性否定し確定 
那覇地裁沖縄支部2017年3月31日 10:50
 昨年6月に本島中部で追突事故を起こし、呼気からアルコールが検出されたとして道交法違反容疑で逮捕、起訴された男性について、那覇地裁沖縄支部(藤倉徹也裁判官)が無罪判決を言い渡し、検察側も控訴せず無罪が確定していたことが30日までに弁護士などへの取材で分かった。
 前日夜に仮眠を挟みながら飲酒していたが「被告人のアルコール保有の認識の存在を推認することはできない」とし、故意性を否定した。

 判決文などによると昨年6月朝、男性は出勤のために自家用車を運転。その際に前方の車両に追突する事故を起こした。駆け付けた警察官の検査で基準値(呼気1リットル中0・15ミリグラム)の約2・3倍に当たる0・35ミリグラムのアルコールが検知され、現行犯逮捕されていた。
 男性は前日の午後7時ごろから翌午前2時ごろまでにかけ、自宅で仮眠を挟みながら500ミリリットルの缶ビール4缶を飲酒した。
 藤倉裁判官は、酒気の感覚には個人差が考えられることなどから「検出された濃度の数値から、ただちにアルコール保有の認識を推認することは相当ではない」と判断。酒量と酒を飲み終わってから検知を受けるまでの時間的間隔についても、仮眠を挟みながら約7時間かけて飲酒していたことなどから、それだけで認識を推認できないとした。

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酒気帯び運転をしたのに、無罪判決が出た。
 那覇地裁は11月5日、前夜に飲酒をしたのが原因で道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた沖縄県内の20代男性に対して、無罪判決を言い渡した。
 報道によると、男性は昨年10月6日夜、友人宅で缶ビール4本と泡盛の水割り1杯を飲み、翌朝、同県宜野湾市で軽自動車を運転中に追突事故を起こした。飲酒から事故までに11時間半が経過しており、その間に6時間の睡眠をとっていたが、事故後の検査で呼気1リットルあたり0.39ミリグラム(基準値は0.15ミリグラム)のアルコールが検出されたという。

宮田弁護士
 判決文は明らかではありませんが、飲酒から長く時間を空け、さらに一定程度睡眠をとっていたなら、アルコールは残っていないと考えるのが合理的だ、という判断がされたのではないでしょうか。この判決は、客観的な事実から『故意が認められない』と判断した妥当なものだと思います」